ハラールの基本と認証について(ダハラン先生用)

Report
DAHLAN NARIMAN
(ダハラン ナリマン)
立命館アジア太平洋大学
教育開発・学修支援センター准教授
背景
ハラールとは(定義、対象)
イスラム法(シャリアー)
ハラールと非ハラールの原則
ムスリムにとってのハラールの重要性
ハラール認証の定義
世界の有名なハラール認証機関について
結論
ムスリム人口の増大。
世界には推定16億人以上のイスラム教徒が存在し、それ
は世界人口の約23パーセントであり、増え続けている。
ハラール食品市場の重要性。
ハラール食品市場における利益の拡大。
グローバルマーケットにおける、食の安全性・高品質
性の希求。
グローバルマーケットにおける多様性の希求。
ハラール市場の混乱と真のハラール産品への熱望。
イスラム法で“許されたもの”を意味する
非ハラール → 「ハラーム」という
→イスラム法で“禁じられたもの・こと”を意味する
ハラールは食品やそれ以外でもイスラム法に
おけるハラールという概念を保証するものに使
用される。
イスラム法で禁止された獣類あるいはその成分を含まないも
の。また、イスラム法に則り食用とされ屠殺されたもの。
イスラム法で不浄のものとされている如何なる物質も含まない
もの。
イスラム法で不浄とされているものとの混入や混入の可能性を
避ける為、不浄なものに使用された可能性のある食器や調理
器具、あるいはそれらによって調理、加工、提供されないもの。
この概念はイスラム法による不浄なものとの接触を避けるとい
うことから由来し、食品運搬・食品保存・食品加工・食品提供に
まで及ぶ。
イスラム法の法源
第一法源 : 聖クルアーン
第二法源 : スンナ
→預言者ムハマドから出た言葉・行為・承認
第三法源 : イジュマー
→ある時代のイスラム法学者が一致した判断を示すこと
第四法源 : キヤース
→他の法学者を拘束しないあるイスラム法学者の判断
第五法源 ・・・
イスラム法は、公理論的構成 axiomatic constraction をとっている
→ 合理性
動物→陸生動物
以下のような場合を除き、ほとんどの陸生動物
ハラール食品になり得る:
 イスラム法に則り屠殺されていない動物。
 豚、犬あるいは捕食のために牙や爪を持つもの。例えば、トラ・
熊・象・サイ・ネコ科の動物や類似のもの。
 かぎ爪や鋭い嘴のある鷹やフクロウなど猛禽類。
 イスラム社会で殺生してもよいとされているネズミ・サソリ・カラ
ス・ムカデ・蛇などの類。あるいは蟻・蜂・キツツキ・ツバメ・蜘蛛。
 イスラム社会で保護されている動物
(→続く)
 イスラム社会で嫌悪の対象になるハエ・ウジの類。
 陸と水中で生活する生き物、例えばカエル・ワニ・カメ・アザラシ
などの類。
 豚や犬の成分の遺伝子を使ったもの以外でハラールとされる
生物学的に由来するすべての植物と動物。
水生生物
本質的に水の中に棲息する生き物はハラールである。
但し健康を害する恐れのある毒・酩酊・危険のあるものは除く。
植物
すべての植物あるいは植物に由来するものはハラールであ
る。但し、人間の健康を害する恐れのある毒・酩酊、及びハ
ラールでないものに由来する遺伝子を含むものを除く。
飲料
全ての飲料水はハラールである。但し、人間の健康を害する恐
れのある毒・酩酊、及び汚染水を除く。
自然成分
水、ミネラルなどのすべての自然成分は許されたものである。
但し、汚染されたものあるいは毒性・酩酊・健康に害のあるも
のを除く。
化学成分
毒性・酩酊・健康に害のあるものを除くすべての化学成分は許
されたものである。
食品添加物
イスラム法で許されない動物に由来する成分で作られたものを
除く、安定剤・乳化剤・着色剤などはハラールである。
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ハラールは単純であるが、ハラール産業は複雑化して
きている。
テクノロジーの発達から食品加工において原材料の特
定が難しくなっている。
ムスリムにとって食品を一目でハラールだと確認する
ことが難しくなっている。
ムスリムの間で消費者としてハラール食品を見分ける
方法を高める意識が生まれた。
ムスリムにとっての食の安心・安全の確保
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ハラール基準(ハラールスタンダード)に基づき監査さ
れ、ハラールであることが証明される事。
通常は「ハラール認証団体(機関)」(Halal certification
body : CB) によって監査される。
監査はあくまでも、各ハラール認証機関のハラールス
タンダード、監査人によるものであり世界統一基準は
ない。
通常ハラール認証は1年間で更新を必要とする。
通常ハラール認証は各製品ごと、工場ごと店舗ごとに
行われる。
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生産地から消費者までの全工程についてハ
ラール基準に基づき、すべての製造流通過程
(肥料、屠畜、動物愛護、衛生、加工、倉庫管
理、輸送、社内ハラール取り組み等)を第三者
機関(ハラール監査団体)が確認し、「ハラール
製品」認証し、消費者が安心して消費、摂取す
る事ができるようにする事
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高
難
易
度
フードサービス
加工品
低
素材
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製造される製品がハラールであり、ハラーム
な素材を含んでいないことを確認できる。
ハラール食品の製造、流通、販売において、
虚偽の情報から消費者を保護する。
ハラール食品のグローバルな取引を促進する。
他宗教が混合する国では大変重要。
ハラール食品の信頼性を高める。
世界ハラール食品市場の重要性
イスラム法に基づくハラールと非ハラールの明
確化
異文化やテクノロジーの発達などによってハ
ラール産業は複雑化になる。
ムスリムにとっての食の安心・安全の確保のた
めハラール認証の必要性
ハラール認証機関のハラールスタンダード、監
査人によるものであり世界統一基準はない。

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