建築物の解体等に係る 石綿飛散防止対策について

Report
平成27年度石綿飛散防止対策セミナー
建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策
平成27年6月12日
建設廃棄物協同組合
理事長
島田啓三
1
石綿の基礎知識
石綿の原石(クリソタイル)
出典:茨城労働局「石綿(アスベスト)対策のしおり」
石綿とは(いしわた、せきめん 、アスベスト)
• 天然に産する繊維状けい酸塩鉱物の総称
クリソタイル(白)・アモサイト(茶)・クロシドライト(青)
トレモライト・アクチノライト・アンソフィライト
*石綿をその重量の0.1%を超えて含有しているもの
• 単繊維の太さは、髪の毛の1/5000程度
• 「石綿粉じん」としてカウントするのは次のもの
幅(直径):3μm未満、長さ:5μm以上
長さと幅の比(アスペクト比):3以上
*μm(マイクロメートル):1/1000mm
石綿繊維
クリソタイル
アモサイト
クロシドライト
出典:THE ASBESTOS/せきめん読本(1996年日本石綿協会)
石綿の物性と健康障害
• 優れた材料
不燃性、耐熱性、高強度、耐薬品性、絶縁性、
耐摩擦性、親和性、安価・・・
• 主要用途
建築材料、摩擦材、シール材、紡織品、・・・
• 健康障害
代表的な疾病:石綿肺、肺がん、中皮腫
微小な粉じんが健康影響を与える
クロシドライト・アモサイトが有害性が高い
ばく露から長期間経過後、発症
喫煙者は肺がんに特に注意を!!
日本のアスベストの輸入量
出典:環境省建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル2011
職業がん・中皮腫労災認定者数の推移
出典:環境省建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル2011
石綿の使用状況
・2006年(平成18年)に石綿の製造・使用等の禁止
・既存の建築物等に石綿が大量に存在
・今後の解体工事等からの石綿粉じんの飛散防止
対策が重要
石綿使用建材のレベル
(石綿則、建災防マニュアルによる分類)
小大
除
去
時
の
発
じ
ん
量
• レベル1 石綿含有吹付け材
• レベル2 石綿含有保温材、
耐火被覆材、 断熱材
• レベル3 石綿含有成形板
石綿使用建材(レベル1=吹付け材)
一般名
吹付け石綿
商品名
トムレックス、
ノザワコーベックス等
石綿含有吹付けロッ スプレーテックス、
クウール
ノザワコーベックスR等
湿式石綿含有吹付 トムウェット、
けロックウール
バルカーウェット等
パーライト吹付け
バーミキュライト吹付け
製造時期
~1975
~1987
~1989
~1989
~1989
*製造時期データは「石綿(アスベスト)含有建材データベース」
による(以下同じ)
石綿使用建材(レベル1=吹付け材)
S造の梁・柱・EVS・PS
の耐火被覆
機械室の壁・天井、スラブ下・
折版屋根の断熱、階段裏・庇裏
カーテンウォールの結露防止
浴室・階段室・金庫室・書庫・
集合住宅居室等の天井
石綿含有建材(レベル2)
種類
一般名
商品名
製造時期
~1983
耐火被 石綿含有耐火被 トムボード、
覆材
覆板
リフライト等
~2004
石綿含有ケイ酸 キャスライトL、H
カルシウム板2種
ケイカライト等
断熱材 屋根用折版石綿 フェルトン等
~1983
断熱材
煙突石綿断熱材 カポスタック等
~1990
保温材 石綿保温材
~1991
けいそう土保温材
~1955
パーライト保温材
~1980
水練り保温材
~1988
石綿含有建材
(レベル2:保温材・耐火被覆材・断熱材)
耐火被覆材(ケイカル板2種等) 保温材(配管エルボ部・等)
煙突断熱材(カポスタック等) 屋根用折版断熱材(フェルトン等)
石綿使用建材(レベル3=成形板)
種 類
内装材
耐火間
仕切り
床材
外装材
建
材(製造時期)
スレート、パルプセメント板、スラグ石膏板、
押出し成形板(~2004)、石綿含有岩綿吸音
板( 1965-87)、石綿含有石膏ボード(~
1986)、ケイカル板1種(~2004)
ビニル床タイル(~1988)、フロア材(~1990)
屋根材
スレート、サイディング等(以上~2004)、 ケ
イカル板1種(~2004)
住宅化粧用スレート(~2004)
煙突材
石綿セメント板(~2004)
石綿使用建材(レベル3=成形板)
スレート板
スレート板
・岩綿吸音板
・ケイカル板1種
・押出成形セメント板
ビニル床タイル
(Pタイル)
・石綿セメント円筒
・住宅屋根用化粧スレート
・サイディング材
等
• 参考資料
<石綿(アスベスト)含有建材データベース>
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/07/071213
_.html
<目で見るアスベスト建材>
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/01/010331
_7_.html
大気汚染防止法における
特定粉じん飛散防止対策
各法令の規制対象となる石綿含有建材
建基法
規制対象
(使用禁
止)
石綿則
レ 吹付け石綿・
ベ 石綿含有吹付け
ル
ロックウール
1
ひる石吹付け・
パーライト吹付け
レベル2
保温材、断熱材、
耐火被覆材
レベル3
成形板等
大防法
廃掃法
特定建 特別管理産
築材料 業廃棄物
「廃石綿等」
石綿含有産
業廃棄物
特定粉じん(石綿)飛散防止対策の概要
解体等工事
特定工事
掻き落とし・切断・破砕による
除去
石綿含有
吹付け材
(レベル1)
作業
場内
隔離
等
特殊
工法
グロー
ブバッグ
工法等
掻き落とし等によら 封じ込め・
ない除去
囲い込み
石綿含有 断熱材・保温材・
耐火被覆材(レベル2)
作業
場内
隔離
等
特殊
工法
周辺の
養生
グローブ
バッグ工
法等
(レベル1・
レベル2)
特殊
工法
石綿含有 石綿含
成形板等 有建材
(レベル3) 不使用
湿潤化
原則手ば
らし
配管保
温材等
事前調査 ・ 発注者への説明 ・ 掲示/報告聴取・立入検査
特定粉じん排出等作業届
1号
1号
●
●
2号
4号
作業基準の改正(粉じん漏洩監視等)
赤字が改正部分
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特定工事(※)の手順例
※特定粉じん排出等作業を伴う工事
発 注 者
元 請 業 者
仮工事請負契約(除去等工事の費用別途)
情報提供
事前調査
特定粉じん排出等作業届出
発注者への説明
(作業開始の14日前まで)
除去等工事の詳細見積もり
本工事請負契約または精算変更契約(除去等工事の適正額計上)
赤字:法改正部分
事前調査結果の掲示
解体等工事の着工
特定粉じん排出等作業の開始
21
近隣向けの掲示(事前調査結果・作業内容)
レ ベ ル 1 レ ベ ル 2 レ ベ ル 3 石 綿 な し
特定工事該当の掲示
事前調
特定工事該当なしの掲示
大 査結果
(法第18条の17)
(法第18条の17)
防
掲示(規則第16条の4/
法 作業
方法等
作業基準)
事前調
参 査結果
考 作業
・ 方法等
石
綿
則
石綿ありの掲示
(石綿則)
行政指導(部長通知)
石綿無掲示
(石綿則)
同左
同左
22
事前調査結果の掲示例
(厚労省技術指針に基づく例)
石綿の使用状況の調査結果
事業場の名称:
○○建設株式会社 ○作業所
代表取締役▲▲
建築物等の種別: ビル
調査方法:
設計図書の確認、現場での目視及び石綿含有率の分析
(調査箇所)
(1階から3階まで)
発注者からの通知: 有り(設計図書と改修記録)
調査結果:
(1階)機械室 壁・天井 吹付けロックウール
(2階)事務室床 Pタイル
(3階)応接室 天井 岩綿吸音板
(外部)煙突部カポスタックライナー付き
(詳細は、分析結果報告書による。)
調査者氏名及び所属: ○○○○日本アスベスト調査診断協会(登録アスベスト診断士)
調査者氏名及び所属:○○○○(石綿作業主任者技能講習修了者)
調査終了年月日;
平成
年
月
日
出典:厚生労働省 平成25年度事前調査指導用PPT
23
作業員向けの掲示(参考)
ー石綿則での義務付けー
・石綿取扱い・立入禁止
・喫煙/飲食禁止
・作業主任者の職務
・事前調査の結果
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<掻き落とし等による除去>
大気汚染防止法施行規則に規定する作業基準
⓪ 作業方法等の掲示
① 作業場の隔離と前室の設置
② 隔離作業場の負圧化とHEPAフィルター付き
集じん・排気装置による排気
③ 薬液等による湿潤化
④ 作業場の隔離解除の際、除去面への飛散防
止剤の散布と粉じんの処理
⑤ 漏洩監視のための測定等(改正で追加)
25
◇ 隔離工法概念図
26
◇ 除去作業手順
準備
(作業前測定)
隔離養生(床、壁等)
呼
吸
用
保
護
具
等
集
じ
ん
・
排
気
天井材撤去
(中測定)
吹付け材除去
(作業後測定1)
隔離養生材撤去
(作業後測定2)
廃棄物処理
①集じん・排気装置は24時
間稼動が原則。やむを得ず
排気装置を停止させるには、
毎日作業終了時に、清掃と
換気(隔離の確保)
②吹付け石綿下の 天井板
撤去は、養生後に実施
③養生撤去前には 1.5時間
以上換気(作業場内の特定
粉じんの処理)。処理後、空
気測定結果を確認して養生
撤去。
27
①作業場の隔離
①プラスチックシートによる密閉
②集じん・排気装置による負圧化
作業場の隔離
漏えい防止のため、出入口はジッパー等
で密閉できることが望ましい。また、出入
り口の覆いは厚手のものが望ましい。
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①作業場の隔離
床面の隔離養生例
壁面の隔離養生例
隔離養生後天井の
撤去を行うと壁面の養
生の継ぎ足しが必要
となる
□隔離養生計画における留意点
①隔離作業場は狭いほうが良い(漏えいリスク小、清掃等が容易)
②広い面積の部屋を分割して隔離する場合には要注意!!
③外部に面する開口部を有する場合の隔離にも要注意!!
④内部の設備等の養生・・発熱のある機器類は熱を逃がす工夫を
29
①作業場の隔離
□負圧の確認、漏洩の有無の確認
・集じん・排気装置稼働後、養生シートの内側への膨らみで確認
・マイクロマノメータで差圧を確認
①差圧は-2~-5Paが目安
②0.1Pa表示可能な機器を用いる
③「ゼロ点調整」を必ず
④内外の開放端は同じ高さに
⑤温度変化の少なく、風の当たらない場所に設置 作業場負圧の
ため、内側に
膨らんでいる
マイクロマノメーター 例
30
①作業場の隔離
・スモークテスターで気流を確認
①隔離シート等の接合部、入隅部等
建築部材の取り合い部など、目視で
確認するとともに、スモークテスター
で漏れがないか確認
②隔離作業場内の気流の確認を行い、
空気の滞留部がないか確認
③建物の入り口の開閉、エレベータの
稼働等による作業場内への風の吹き
こみ、引き抜きの有無の確認
④セキュリティーゾーン入口で、作業場
内への気流を確認
スモークテスター
31
①鉄骨造建物における作業場隔離/留意事項
居室
右記の梁の耐火被覆を除去す
る場合、何らかの隔離養生が必
要となる
耐火区画壁
除去対象部分
外壁
通常の
負圧隔離範囲
32
①作業場の隔離/留意事項
①作業場の隔離/ダクトの養生シート貫通部
排気ダクトの隔離養生の貫
通部隙間を完全に封鎖
排気ダクトの貫通用パネル、
今後市販の予定
①前室(セキュリティーゾーン)の設置
人の退出・廃棄物の搬出時の隔離作業場からの石綿粉じんの
漏えいを防ぐためのもの
・更衣室・洗身室・前室の
3室構造からなる
・前室に靴ふきマットを設
置
・洗身室には通常エアシャ
ワーが用いられている
ジッパー式また
は厚手の垂れ幕
が望ましい
・更衣室には、うがい用の
水、マスク洗浄用の水ま
たは濡れぞうきん、マスク
フィルター廃棄用蓋付き
容器等を装備
35
①セキュリティーゾーンの使い方
□作業員の退場時
①前室でマスク以外の保護衣、
手袋等を脱ぎ、全て廃棄する
②洗身室で、エアシャワーを30秒以上
浴び、マスクや衣服に付着している
石綿粉じんを除去する
③更衣室でマスクをはずす
□廃棄物の搬出時
①作業場内で除去した石綿を専用袋に入れ、密封
②前室で袋の外側に付着した石綿粉じんを高性能真空
掃除機等で除去した後、洗身室で透明のプラスチック袋
に入れ、密封。これで二重梱包
③エアシャワーで外側に粉じんを除去した後、決められ
た場所に集積・保管
36
①セキュリティーゾーンの使い方
(洗身室)
37
①セキュリティーゾーンの使い方
(洗身室)
除去石綿の搬出作業
38
② 集じん・排気装置/粉じん除去と負圧化
◇集じん・排気装置の使用目的
①隔離作業場内の粉じんをHEPAフィルターで除去
②隔離作業場内を負圧(‐2~‐5Pa)に保ち、粉じん漏洩を防止
◇除去開始から24時間稼働が原則
・集じん・排気装置の停止は、隔離の解除につながる
⇒仕事仕舞いにやむを得ず停止する場合は、
除去した石綿の袋詰め、清掃後一定時
間(1.5時間以上)換気後停止
(アモサイト、クロシドライトは要注意)
◇集じん・排気装置停止時
・外気の吹込みを防ぐため、排気口を塞ぐ
39
②集じん・排気装置/作業場の負圧化
◇集じん・排気装置の設置台数
・排気風量は4回換気/時以上(負圧の確保)
・排気ダクトが長い場合、曲がりが多い場合
等は圧力損失を考慮
◇プラスチックダクトの取扱い
・吊り下げの時や曲がり部分が 閉塞する
ことのないように!
・先端部での閉塞は厳禁(排気量が激減)
曲がり部分や先端部
にアルミダクトで補強
40
②集じん・排気装置/設置位置
集じん・排気の空気
の流れは、セキュリ
ティーゾーン⇒集じ
ん排気装置へ。
作業場内の石綿粉
じんを集じん・排気
するためには、セ
キュリティーゾーン
の対角に集じん排
気装置を配置する。
41
②集じん・排気装置/フィルターの交換
□集じん排気装置は、原則として、隔離作業場内に設置
・フィルター交換時の粉じん飛散に配慮
□フィルターの交換
・HEPAフィルターは500時間が目安
・初期圧力損失245Paの2倍程度の
圧力損失となったとき
・1次フィルターは3~4回/日
・2次フィルターは1回/日程度
□HEPAフィルターの交換の方法
作業場が狭いとき、フィルター交
換面のみ作業場内に入れる
・作業場外の場合・・隔離場所を設ける
・作業場内の場合・・除去作業中の交換は不可
除去作業終了後、作業場内の空気を清浄にした後、隔
離シート撤去前に交換
42
1次、2次フィルタ交換例
1次、2次フィルタを取り外し、廃棄袋に入れて処理をする。
43
設置例
倉庫等天井が高い場合、棚足場を設置し、足場上を隔離
集じん排気装置を隔離作業場の外に設置
する場合、1次、2次フィルター付きの吸気
口を作業場内に設置
44
③除去する特定建築材料の湿潤化
・粉じん飛散抑制剤等による湿潤化
→ 除去作業中の粉じんを抑制
・浸透時間を待って除去、浸透計の使用
・除去作業中も必要に応じて粉じん飛散抑制剤散布
・仕上げのワイヤブラシ掛け時に粉じん飛散大
→ 飛散抑制剤の空中散布
除去中の粉じん飛散の抑制が、粉じん漏えいリスクを低減させる
手工具による除去作業
粉じん飛散抑制剤による湿潤化
ワイヤブラシによる
擦り落とし作業 45
◇除去した廃棄物の梱包と作業場からの搬出等
・除去した特定建築材料(廃棄する養生シート、フィルター等を含む)はすべて特別
管理産業廃棄物として処理
・処分方法は、管理型埋立処分、溶融、無害化のいずれか
・埋立処分の場合、固形化または安定化のうえ、耐水性材料での二重梱包
作業場内
で専用プ
ラスチック
袋詰め
飛散抑制剤等
で安定化、袋
内の空気を抜
き密封(一重
梱包)
前室で袋の外に
付着している石
綿粉じんを高性
能掃除機等で
拭ったうえ、二重
梱包
施工区画内一時保管場所で集積
46
④ 隔離解除前の粉じん処理
1)作業場内の清掃
2)検査(目視確認)
3)除去面への粉じん飛散防止剤の散布
4)隔離シート面への粉じん飛散防止剤の散布
5)作業場内の石綿等の粉じんの処理
①粉じん飛散抑制剤を空中散布し、粉じんの沈降を促進させる
②集じん・排気装置を1.5時間以上稼働させ、作業場内の
粉じんを処理
・サーキュレーターを併用ことにより粉じん処理の効率が向上
*作業場内の総繊維数濃度を測定し、石綿等の粉じん処理が
なされていることを確認したうえで、隔離を解除することが基本
・PCM法、リアルタイムモニター等により測定
・測定は、抑制剤が沈降した後で!!
・アモサイト、クロシドライトは要注意
47
④隔離解除前の粉じん処理
(6)使用工具、資機材の搬出・・・付着粉じんを確実に拭い取る
(7)集じん排気装置の清掃・HEPAフィルタの交換、漏えい点検
(8)養生シートの撤去
(9)セキュリティーゾーンの解体 (仕上げ清掃)
(10)作業記録・・石綿則で40年間保存が義務付け
隔離シートの撤去
仕上げ清掃
48
⑤漏えい監視/集じん・排気装置
吸気面
HEPAフィルター
計器部分から漏えいし
ていることもある
排気面
49
⑤漏えい監視/集じん・排気装置
最も漏えいしや
すい個所
00 Month 2010 AZEARTH Corporation All Rights Reserved
50
⑤ 漏えい監視/集じん・排気装置/作業前点検
・漏えいのない集じん・排気装置を使用する
搬入前に点検し、その記録を添付させる
◇吸引ポンプ式デジタル粉じん計等を
使用した漏洩監視◇
<作業開始時>
① 作業開始前に集じん排気装置を稼働させ、
デジタル粉じん計で排気ダクト内の空気濃度を
測定。10分間測定し、数値が「0」又は「0」近く
なることを確認
デジタル粉じん計を使用
した漏洩監視例-1
② 集じん・排気装置の吸気側でスモークテスターで煙を発生させ
、デジタル粉じん計の値が上昇しないことを確認すれば正常、装置
の漏えいなし
③ ①、②で異常が確認された時は、その原因を究明し、必要な措
置を講じる。
⑤ 漏えい監視/集じん・排気装置/作業中点検
◇吸引ポンプ式デジタル粉じん計等を使用した漏洩監視◇
<作業開始直後、作業中>
① 除去作業開始直後、粉じん濃度の上昇がないことを確認
② 除去作業開始から終了までの間、定期的にまたは連続で測定
③ 作業開始前から粉じん濃度の上昇がみられた場合、
集じん・排気装置の排気系統を点検し、
原因究明と必要な措置を講じる
<記録の保存>
確認した年月日、方法、結果等を記録し、
工事終了まで保存(石綿則では40年
保存)
デジタル粉じん計を使用
した漏洩監視例-2
52
設置例
小学校教室内
小学校教室外の排気口
排気口の位置が高い場合の測定もダ
クト内での測定で可能になる
53
⑤漏えい監視/集じん排気装置/搬入前点検
スモークテスタによる、集じん・排気装置の漏れ等の確認 例
吸気口を一時的にふさぎ
スモークテスタで漏れを確認する。
フィルタ取り付け面の隙間から煙が
吸い込まれていく
54
⑤ 漏えい監視/集じん・排気装置
HEPAフィルター周りからの漏
洩を防ぐため、テープで密閉す
ることも一つの方法
漏れやすい場所
目視確認、煙の吸い込みを確認する。
作業場内
55
⑤漏えい監視/セキュリティーゾーン
◇セキュリティーゾーンは次のいずれかで監視
・更衣室に設置した微差圧計により
負圧の保持を定期的に確認
(最低1回/日)
・スモークテスターまたは吹き流し
により、更衣室から除去作業場に
空気が流入していることを確認
*セキュリティーゾーン前での
粉じん濃度測定は、外部からの
吸引する空気を測定している
可能性がある。
56
⑤漏えい監視/セキュリティーゾーン
◇作業員の退出時に起こりやすい
・エアシャワーにより十分に付着している粉じんを除去
・休憩時等作業員が一度に退出するときは一人づつ確実に
・それには退出時に時間的余裕を持たせることが重要
◇作業停止時の漏えい防止
・出入り口はジッパー式とし、必要に応じて閉鎖する
・出入り口の覆いは厚手で重量のあるものが望ましい
◇作業再開時の負圧管理
・作業再開時には、集じん・排気装置稼働により負圧を確保し
てから作業員が入場
⇒ 集じん・排気装置のスイッチを外部に確保
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⑤漏えい監視/その他の箇所からの漏えい
◇その他の箇所の監視
・建物の構造上、除去対象の吹付け部分から漏えいする恐れ
⇒集じん・排気装置稼働前にスモークテスターで漏えい確認
・目視により、養生シートの破損、はがれ等を確認する
必要に応じて、スモークテスターを用いて、集じん・排気装置
稼働時に空気の吹込みがないかを確認
*集じん・排気装置の稼働により負圧が確保されている場合
かなりの大きさの破損でも漏えいは生じないが、夜間等で装
置を停止させたときに漏えいが生じる恐れがある。
58
<特記のない写真等は下記から引用、または御提供いただきました>
・環境省
「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル2011」
・厚生労働省
「建築物等の解体等の作業での労働者の石綿ばく露防止に関する技術上の指針」に基づく
石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアル(2.00版)
・アゼアス株式会社 福田義人氏
お疲れさまでした
59

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