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専門教育カリキュラムと
J07フォローアップ調査
掛下 哲郎([email protected])
大月 美佳([email protected])
佐賀大学
科研費・基盤研究C
(課題番号22500858)
の支援を受けています
3/6/2012
2
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
現状認識:情報分野の人材育成
大学・大学院
文部科学省
経済産業省
総務省
中央教育審議会
産業界
地方自治体
情報処理学会
教育改革
大学教育の
質的保証
ITは競争力の源
泉・業務インフラ
電子政府・電子自
治体を通じた業
務効率化
情報専門学科に
おけるカリキュラ
ム標準J07
高度IT人材育成
の重要性
情報システム
調達改革
JABEE審査
3つの方針
公的質保証シス
テムの整備
認証評価・
法人評価
分野別質保証
のあり方に関す
る検討
共通キャリアスキル
フレームワーク,ス
キル標準の整備
高度ICT人材
の必要性
国際的に通用す
る高度IT資格制
度の検討
J07フォロー
アップ調査
学生やIT人材が
持つべき能力と
は?
情報処理技術
者試験改革
専門職大学院認
証評価
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
3
J07フォローアップ調査の目的
• 大学・大学院における情報専門教育の成果を調査・
分析する.
• 産業界が情報系大学・大学院の修了者に求める能力
を調査・分析する.
• 分析結果のフィードバック
▫
▫
▫
▫
J07後継カリキュラム検討
産業界
大学・大学院
学生
• 産業界の要求レベル分布・重要度
• 教育機関の達成度レベル分布
• 学生の達成度レベル分布
• 情報系人材育成に関する産学間の相互理解を促進
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
J07フォローアップ調査の手順
ユーザー登録
調査フォーム入手
• 利用者種類の指定
• 個人プロフィールの記入
• メールアドレス確認
• Excelワークシートのダウン
ロード
• 調査種類は利用者の種類
によって異なる
調査への回答
分析結果の入手
• Excelワークシートへの回答
記入
• ワークシートのアップロード
• 調査種類毎の集計データ
• 個人情報・組織情報は含ま
ない
4
3/6/2012
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情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
調査項目
領域
調査項目
情報の基礎理論
数理論理学,言語理論とオートマトン、計算の理論,計算量理論,数
値解析,シミュレーション,情報のデジタル化,数とデータの表現
セキュリティ
暗号,ネットワークセキュリティ,個人認証,権利管理・保護技術,
セキュリティ運用管理,セキュリティと社会
数学・応用数学
微積分,線形代数,離散数学,確率・統計,最適化手法
データベース
コンピュータアー
キテクチャ
汎用プロセッサ,特定用途向けプロセッサ,アーキテクチャ記述言語,
メモリアーキテクチャ、記憶装置,装置間のインタフェース,計測工学,
制御工学,組み込みシステム,高性能コンピューティング
データベースの概念,データベース言語,DBMS,トランザクション
管理,データベース論理設計,データベース物理設計,システム構
築・管理・運用,個別システム,情報検索,データマイニング
ハードウエア
電気回路,電子回路,デジタル信号処理,I/O,VLSI記述言語,論理
回路設計,VLSI設計
基本概念,オペレーティングシステムの構成と評価,オペレーティン
グシステムの活用,オペレーティングシステムの実装,個別OS
マルチメディア処
理
マルチメディア情報圧縮,マルチメディア利用技術,コンピュータグラ
フィクス,画像処理・認識,音声処理・認識,コンテンツデザイン・制作,
評価,マルチメディア応用
ユーザビリティ
アルゴリズムと
データ構造
データ構造,基礎的な計算アルゴリズム,暗号アルゴリズム,アル
ゴリズムの効率,アルゴリズム設計法
プログラミング
プログラミング言語の基礎,プログラミングの基礎,言語処理系,オ
ブジェクト指向プログラミング,個別言語
ソフトウエア工学・
システム開発
要求分析,構造化技法,データモデリング,データ記述言語,オブ
ジェクト指向技法,アーキテクチャ,メトリクスと計測,再利用,開発
プロセス,実装・開発環境,検証・検査
 ITスキル標準(ITSS)
プロジェクトマネジ
プロジェクトの基本概念,タイムマネジメント,コストマネジメント,品
メント
質マネジメント,調達マネジメント,その他マネジメント

組み込みスキル標準(ETSS)
エルゴノミクス,認知工学,インターラクションとHMI
システム運用・評
基本概念,計画立案,運用,情報システムの評価,保守,進化,個

情報システムユーザースキル標準(UISS)
価
別情報システム,ビジネスプロセスの変革
デザイン,評価
• IT人材に必要とされる知識・スキル項目
を網羅
知的システム
人工知能,知識処理,機械学習,自然言語処理,パターン認識,ロ
ボティクス
通信システム
通信工学基礎,通信方式,無線通信,有線通信,移動体通信,QoS
制御,ネットワーク構成機器,関連法規と制度、標準化,システム構
築・管理・運用
情報ネットワーク
ネットワークアーキテクチャ,ネットワークの実装,ネットワーク管理,
アプリケーション管理,分散システム,ネットワークプログラミング
World Wide Web,Webページ記述言語,プロトコル、サーバ,Webプ
ログラミング,検索エンジン最適化,Weblog,Webソフトウエア技術,
セキュリティ
ウェブ技術
調査項目
• 23領域,155項目
• J07各領域のBOK,CC2005を分析・統合
• 各種のスキル標準を分析・統合
オペレーティング
システム
ヒューマンインタ
フェイス
領域
ビジネス、経営
法務・倫理,経営戦略・組織,人事・労務,環境分析,会計,マーケ
ティング,専門家としての意志決定,運用
コミュニケーション
基本概念,文書読解・作成、プレゼンテーション,英語力,コミュニ
ケーション実践,ネゴシエーション
情報社会と倫理
コンピュータリテラシー,知的財産,情報倫理,IT関連法規
社会人基礎力
主体性,働きかけ力,実行力,課題発見力,計画力,創造力,発信
力,傾聴力,柔軟性,情況把握力,規律性,ストレスコントロール力
自由記述項目
回答者は5個まで項目を追加できます.
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情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
要求レベル調査の回答数
調査種別
回答数
修士修了者
回答者が情報分野の大学院修了者に求め
る項目毎の要求レベルおよび重要度
48
学部卒業者
回答者が情報分野の学部卒業生に求める
項目毎の要求レベルおよび重要度
41
同一回答者が学部・
修士の両方に回答し
ているケースも多い.
回答者の属性
立場
人数
案件規模
人数
年齢
人数
8
経営陣・管理職
34
100億円以上
2
開発現場のIT技術者
19
10億円以上
8
20代
30代
5
1億円以上
10
40代
25
1億円未満
38
50代
24
60代
1
採用・研修担当者
立場による要求の違い
があると予想したが,
大きな差はなかった.
比較的小規模な案
件に従事している
回答者が多い.
3/6/2012
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情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
要求レベル調査フォーム
調査項目の重要度
基本
• 記 入 者 が重 要 と 判断し た 項 目
(30個程度)に対して1を入力
応用
• 1を入力する項目数は増減可
• 2以上の整数値は,重要度に重
み付けをしたい場合に使用
※ 重要度の合計が回答毎に100
になるように集計時に正規化
調査項目に対する
要求レベル
3/6/2012
8
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
重要度に基づいた要求レベル分析
領域別重要度分布
重要度別項目数分布
自由記述項目
修士
学部
120以上
120
社会人基礎力
情報社会と倫理
コミュニケーション
修士
ビジネス、経営
110
学部
システム運用・評価
プロジェクトマネジメント
100
ソフトウエア工学・システム開発
90
プログラミング
アルゴリズムとデータ構造
80
重
要
度
データベース
セキュリティ
70
学部と修士の差
は,重要度の観
点からはわずか
60
50
ウェブ技術
回答毎のばら
つきは大きい
情報ネットワーク
通信システム
知的システム
ユーザビリティ
40
ヒューマンインタフェイス
30
マルチメディア処理
オペレーティングシステム
20
ハードウエア
コンピュータアーキテクチャ
10
数学・応用数学
0
20
40
項目数
60
80
情報の基礎理論
0
5
10
15
重要度比率(%)
20
25
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9
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
重要度順の項目ランキング
順位
領域名
1 社会人基礎力
2 プログラミング
3 コミュニケーション
4 情報社会と倫理
5 社会人基礎力
6 オペレーティングシステム
7 コミュニケーション
8 社会人基礎力
9 プログラミング
10 社会人基礎力
11 社会人基礎力
12 社会人基礎力
13 社会人基礎力
14 社会人基礎力
15 社会人基礎力
16 コミュニケーション
17 社会人基礎力
18 プログラミング
19 社会人基礎力
20 アルゴリズムとデータ構造
21 社会人基礎力
22 情報の基礎理論
23 情報ネットワーク
24 データベース
25 アルゴリズムとデータ構造
26 コンピュータアーキテクチャ
27 情報社会と倫理
28 コンピュータアーキテクチャ
29 プログラミング
30 情報ネットワーク
調査項目名
平均重要度
主体性
2.55
プログラミング言語の基礎
2.41
コミュニケーション実践
2.24
コンピュータリテラシー
2.18
実行力
2.17
基本概念
2.05
文書読解・作成、プレゼンテーション
2.01
傾聴力
1.87
プログラミングの基礎
1.82
発信力
1.81
課題発見力
1.78
柔軟性
1.75
規律性
1.74
ストレスコントロール力
1.69
計画力
1.58
英語力
1.56
働きかけ力
1.52
個別言語
1.51
創造力
1.49
データ構造
1.47
情況把握力
1.46
数とデータの表現
1.42
ネットワークアーキテクチャ
1.38
データベースの概念
1.37
基礎的な計算アルゴリズム
1.30
メモリアーキテクチャ、記憶装置
1.23
情報倫理
1.20
汎用プロセッサ
1.14
オブジェクト指向プログラミング
1.13
ネットワーク管理
1.06
考察
• 社会人基礎力に関する項目の
重要度が高い.
⇒ 知識・スキルというよりも,態度
に類する項目が多いため,他の項
目と同時に教育・指導が可能
⇒ 同時に教育・指導する項目は情
報系専門項目でなくても良い
• 情報系専門項目の重要度は比
較的低い.
⇒ 情報系人材(約100万人)の中
で,情報専門学科の卒業生が少
ないことを反映している?
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10
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
要求レベル/達成度レベルの定義
レベル
知識レベル
スキルレベル
0
その項目の内容は知らなくて
も良い.
1
その項目の内容がおおむね
理解できる.(講義等で履修)
その項目の内容は実行できなくて
も良い.
• レベル0:未履修
• レベル1:履修済
2
その項目の内容がおおむね
説明できる.(講義等で履修)
具体的な指示が与えられれば実
行できる.(演習,実験等)
3
その項目の内容を使った議
論に参加できる.(卒論等)
大まかな指示が与えられれば実
行できる.(卒論等)
4
その項目の概念を問題解決
に使える.(修論等)
作業を独力で実行できる程度に習
熟している.(修論等)
3/6/2012
11
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
要求レベル毎の項目数分布
重要度の高い項目
は,要求レベルも
高い場合が多い
平均要求レベル毎の項目数分布
35
スキル(155項目)
スキル(重要度上位30項目)
知識(155項目)
30
知識(重要度上位30項目)
25
20
15
10
5
0
0.8
1
1.2
1.4
1.6
1.8
2
平均要求レベル
2.2
2.4
2.6
2.8
3
3/6/2012
12
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
要求レベル分布例
平均
重要度
領域
調査項目
内容
プログラ
ミング
プログラミング
言語の基礎
変数,データ型,制御構造,
サブルーチン,パラメータ、
再帰、モジュール化
学部
修士
要求レベル分布(知識)
50
44
学部
2.41
修士
20
17
10
7 6
7
比 30
率
(
% 20
)
10
0
2.74
要求レベル分布(スキル)
44
40
22 23
スキル要
求レベル
2.69
50
44
40
比 30
率
(
% 20
)
10
知識要求
レベル
33
32
27
21
10
13
10
6
5
0
0
1
2
3
要求レベル
4
0
1
2
3
4
要求レベル
学部より修士に対す
る要求レベルが高い
修士に対するスキル要
求レベルはバラバラ
3/6/2012
13
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
J07各領域の重要度分布
CS
CE
IT
IS
SE
自由記述項目
社会人基礎力
情報社会と倫理
コミュニケーション
ビジネス、経営
システム運用・評価
プロジェクトマネジメント
ソフトウエア工学・システ…
プログラミング
アルゴリズムとデータ構造
データベース
セキュリティ
ウェブ技術
情報ネットワーク
通信システム
知的システム
ユーザビリティ
ヒューマンインタフェイス
マルチメディア処理
オペレーティングシステム
ハードウエア
コンピュータアーキテクチャ
数学・応用数学
情報の基礎理論
重要度比率(%)
0
5
10
15
20 0
10
重要度比率(%)
20 0
20
40
重要度比率(%)
60 0
10
20
重要度比率(%)
30
0
5
10
重要度比率(%)
15
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
14
J07各領域の重要度分布
作成手順
1. J07各領域のBOKに含まれる知識項目/LUを調査項
目に対応付ける.
▫ 知識項目のコア時間数(またはコアLUの個数)を調査項目
に対応付け
▫ 複数項目と対応づけた場合には,内容に応じて按分
2. 対応づけた時間数(またはコアLUの個数)を領域毎
に集計し,その値を領域の重要度とする.
3/6/2012
15
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
達成度レベル調査の回答数
修了生に対する達成度レベル調査
調査種別
回答者が認識している
項目毎の達成度レベル
回答数
修士修了者
16
学部卒業者
76
教育機関に対する達成度レベル調査
調査種別
教育機関が認識
している項目毎の
達成度レベル
回答数
(修士)
回答数
(学部)
回答の前提
トップレベル
18
23
上位10%の学生を想定し
て回答
平均レベル
19
22
中位(上位から50%程度)
の学生を想定して回答
最低レベル
18
23
ほぼ全員(80%以上)の学
生を想定して回答
3/6/2012
16
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
要求レベルと達成度レベルの距離
1. 産業界の要求レベル回答
2. 教育機関の達成度レベル回
答(トップ,平均,最低)
3. 修了生の達成度レベル回答
70
50
学部自己評価
学部
60
修士
40
学部トップ
50
修士自己評価
修士トップ
学部平均
40
頻度(%)
頻度(%)
1. ベクトル間のユークリッ
ド距離を計算
2. 距離分布をグラフ化(合
計を100%に正規化)
各要求レベル/達成度レ
ベル回答を長さ1のベク
トル(160次元)に正規化
学部最低
30
修士平均
30
修士最低
20
20
10
10
0
0
0.05
0.1
0.15
0.2
0.25
0.3
0.35
産業界要求レベルとの距離
0.4
0.45
0.05
0.1
0.15
0.2
0.25
0.3
0.35
0.4
産業界要求レベルとの距離
• 教育機関の最低レベル⇒平均レベル⇒トップレベルの順に産業界の要求レベルに近づく.
• 学部卒業者の自己評価は,教育機関の最低レベルに近い.
• 修士修了者の自己評価は,教育機関の平均レベルに近い.
0.45
3/6/2012
17
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
レベル別の項目数分布
学
部
70
60
59
54
49
47
50
38
項 40
目
数 30
自己評価
51
学部平均
43
産業界要求
30 30
27
20
14 15
11
5
10
5
0 0 2
0 0 0
3
3.5
0
0.5
1
1.5
2
2.5
知識要求/達成度レベル
修
士
60
51
46
50
40
項
目 30
数
20
自己評価
47
42
36
29 30
19
産業界要求
34
25
24
16
10
修士平均
39
15
5
12
4 5
1 0 0
0
0.5
1
1.5
2
2.5
知識要求/達成度レベル
3
3.5
学部よりも修士の方
が,学生自己評価,
教育機関の評価,産
業界要求ともに高い
3/6/2012
18
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
項目数の分布
修士修了者の自己
評価はかなり高い
教育機関の自己評価との比較(知識/スキル)
教育機関
自己評価
学部卒業者
自己評価
学部
産業界要求
修士修了者
自己評価
修士
産業界要求
~最低
54/34
9/19
30/22
19/27
最低~平均
80/87
64/43
56/54
24/32
平均~トップ
19/29
29/33
41/46
44/38
2/5
53/60
28/33
68/58
トップ~
学生の自己評価との比較
学生自己評価
学部・知識
学部・スキル
修士・知識
修士・スキル
<産業界要求レベル
131
121
102
94
≧産業界要求レベル
24
34
53
61
3/6/2012
19
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
学部卒業者の自己評価が低い項目
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
学部・知識
80
73
学生から見て自信のない項目
70
60
比 50
率 40
(
% 30
)
20
45
領域:コミュニケーション
調査項目:文書読解・作成、プレゼ
ンテーション
36
29
27
18
10
22
17
5
20
5 3
0
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
領域:データベース
調査項目:DBMS
2 0 0
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
学部・スキル
4
比
率
(
%
)
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
41
39
34
36
30
26
21
17
9
15
10 9
5 5
2
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
4
3/6/2012
20
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
修士修了者の自己評価が高い項目
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
修士・知識
40
37
35
教育機関の達成度
が二極化している
38
31 32 31
30
比 25
率 20
(
% 15
)
10
19
17
23
21 21
8
領域:社会人基礎力
調査項目:規律性
11
6
6
5
0
0
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
領域:社会人基礎力
調査項目:働きかけ力
4
修士・スキル
60
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
50
50
40
比
率 30
(
%
) 20
38
32
31
29
26
21
15
13
8
10
11
10 11
6
0
0
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
4
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
21
学部レベル教育に対するミスマッチ分析
産業界要求との差が大きな項目
知識
領域名
社会人基礎力
コミュニケーション
社会人基礎力
社会人基礎力
コミュニケーション
社会人基礎力
社会人基礎力
社会人基礎力
社会人基礎力
社会人基礎力
スキル
領域名
コミュニケーション
コミュニケーション
コミュニケーション
社会人基礎力
社会人基礎力
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメント
社会人基礎力
社会人基礎力
社会人基礎力
調査項目名
ストレスコントロール力
基本概念
柔軟性
傾聴力
ネゴシエーション
規律性
発信力
情況把握力
主体性
働きかけ力
調査項目名
基本概念
ネゴシエーション
コミュニケーション実践
ストレスコントロール力
柔軟性
タイムマネジメント
コストマネジメント
主体性
情況把握力
発信力
教育機関自己評価 産業界要求 差(ミス
(平均レベル)
レベル
マッチ)
0.91
2.24
1.33
0.41
1.73
1.32
1.14
2.24
1.11
1.27
2.32
1.04
0.73
1.73
1.00
1.32
2.32
1.00
1.27
2.27
1.00
1.27
2.27
1.00
1.45
2.44
0.98
1.09
2.05
0.96
教育機関自己評価 産業界要求 差(ミス
(平均レベル)
レベル
マッチ)
0.41
1.66
1.25
0.64
1.78
1.14
1.23
2.37
1.14
1.18
2.22
1.04
1.36
2.39
1.03
0.41
1.32
0.91
0.27
1.17
0.90
1.77
2.63
0.86
1.50
2.34
0.84
1.55
2.37
0.82
学部生に
対しては,
社会人基
礎力をは
じめとする
Generic
Skillが求め
られてい
る.
3/6/2012
22
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
学部レベル教育に対するミスマッチ分析
産業界要求との差が大きな項目
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
学部・知識
70
教育機関では教えていない
が,学生が自力で身につけ
ているケースがある
59
60
50
比
40
率
( 30
%
)
20
29
22
15
12
9
10
29
27
14
領域:コミュニケーション
調査項目:基本概念
29
18 17
17
学部・スキル
0
0
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
3
4
領域:社会人基礎力
調査項目:ストレスコントロール力
80
73
66
70
60
比 50
率 40
(
% 30
)
20
37
24
22
20
14
10
9
14
17
0 0
0
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
5
0 1
4
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
23
修士レベル教育に対するミスマッチ分析
産業界要求との差が大きな項目
知識
領域名
プロジェクトマネジメント
コミュニケーション
ソフトウエア工学・システム開発
社会人基礎力
ソフトウエア工学・システム開発
プロジェクトマネジメント
ソフトウエア工学・システム開発
コミュニケーション
プロジェクトマネジメント
ソフトウエア工学・システム開発
スキル
教育機関自己評価 産業界要 差(ミス
(平均レベル)
求レベル マッチ)
0.68
1.71
1.02
プロジェクトの基本概念
0.74
1.69
0.95
基本概念
1.11
2.02
0.92
開発プロセス
1.47
2.35
0.88
働きかけ力
0.89
1.77
0.88
検証・検査
0.53
1.40
0.87
タイムマネジメント
0.63
1.48
0.85
メトリクスと計測
1.68
2.48
0.79
コミュニケーション実践
0.32
1.04
0.73
調達マネジメント
0.79
1.50
0.71
実装・開発環境
調査項目名
教育機関自己評価 産業界要 差(ミス
(平均レベル)
求レベル マッチ)
1.58
2.46
0.88
社会人基礎力
働きかけ力
1.74
2.52
0.78
コミュニケーション
コミュニケーション実践
1.68
2.44
0.75
社会人基礎力
ストレスコントロール力
1.11
1.85
0.75
コミュニケーション
ネゴシエーション
0.58
1.29
0.71
ソフトウエア工学・システム開発 メトリクスと計測
0.58
1.29
0.71
プロジェクトマネジメント
タイムマネジメント
0.89
1.60
0.71
コミュニケーション
基本概念
0.74
1.44
0.70
プロジェクトマネジメント
プロジェクトの基本概念
0.89
1.58
0.69
ソフトウエア工学・システム開発 検証・検査
0.26
0.94
0.67
プロジェクトマネジメント
調達マネジメント
領域名
調査項目名
大学院生
に対して
は , IT 専
門能力が
求められ
ている.
3/6/2012
24
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
修士レベル教育に対するミスマッチ分析
産業界要求との差が大きな項目
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
修士・知識
70
大学院生は産業界の
要求にかなり敏感
58 56
60
50
比
40
率
( 30
%
)
20
27
19
32
領域:社会人基礎力
調査項目:働きかけ力
29
19
13
10
15
13
5
修士・スキル
10
5
0
0
0
40
産業界要求
教育機関達成度
学生達成度
38
37
35
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
4
領域:プロジェクトマネジメント
調査項目:プロジェクトの基本概念
31
31
30
比 25
率 20
(
% 15
)
10
23
15
13
11
13
21
21
13
21
11
4
5
0
0
1
2
3
要求レベル・達成度レベル
4
3/6/2012
25
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
まとめ
• 定量的なデータに基づく意思決定が重要
▫ J07後継カリキュラム
▫ 大学等の情報教育カリキュラム
▫ 産業界の要求分析
産業界の要求は
どんどん変化する
大学はどの部分に
対応すべきか?
学生は企業の要求
に合わせて変わる
• ビジネスモデルの変
化,ビジネス環境の
変化などに依存
• 業種,業態,企業規
模などに依存
• 学生が自分では身に
つけられない部分に
特化すべき?
• 系統的な教育?
• 重要なのは,要求を
知らせること
• 学生に自信を持たせ
るには?
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
ご清聴ありがとうございました.
詳細報告は明日午前のセッションにて
3G-1 & 3G-2
26
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
27
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
28
• Q1. 学会というものは、「教育」とどのように向き合うの
がいいでしょうか?
• Q2. (たぶん)情報処理学会のことなど眼中にない大学
や小中高校にどのようにアプローチするのがいいで
しょうか?
• Q3. 大学のカリキュラム、小中高のカリキュラムに対し
てどのようにアプローチして我々の意見を取り入れて
もらうべきでしょうか?
• Q4. 学会内外の、自分の仕事や研究のことしか頭に
ない人たちに振り向いてもらい、教育に関わってもらう
には、どうしたらいいでしょうか?
3/6/2012
29
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
日本の情報処理技術者数の推移
医師総数
単 300
位
250
(
万
人 200
)
150
252
237
214
211
173
100
50
技術者総数
情報処理技術者数
26 32
56
29
60
33
82
78
34
36
0
昭和60年
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
総務省統計局:国勢調査
3/6/2012
30
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
職業別人数分布
職種
専門的・技術的職業従事者
管理的職業従事者
事務従事者
販売従事者
サービス職業従事者
保安職業従事者
農林漁業作業者
運輸・通信従事者
生産工程・労務作業者
その他
専門的・技術的職業
人数
8,541,933
1,497,340
12,193,770
8,867,381
6,181,569
1,064,427
2,937,488
2,127,971
16,985,041
1,133,282
平成17年国勢調査
15歳以上就業者数(第9表)
概要
計6153万人
会社役員,公務員等
一般事務員,会計事務員等
販売店員,商品販売外交員,小売店主等
調理人,接客・給仕,理・美容師,介護職員等
警備員,自衛官,警察官等
自動車運転者,郵便・電報外務員等
製造・制作作業者,建設・運搬作業者,清掃員等
人数
科学研究者
148,460
技術者
2,140,612
保健医療従事者
2,645,919 医師,薬剤師,看護師等
社会福祉専門職業従事者
654,216 保育士等
法務従事者
58,020
経営専門職業従事者
132,701
教員
1,398,069 幼稚園から大学まで
宗教家
115,699
文芸家,記者,編集者
122,589
美術家,写真家,デザイナー 267,968
音楽家,舞台芸術家
193,718
その他
663,962 学習塾,職業スポーツ等
技術者
農林水産業・食品技術者
金属製錬技術者
機械・航空機・造船技術者
電気・電子技術者
化学技術者
建築技術者
土木・測量技術者
システムエンジニア
プログラマー
その他
人数
47,965
16,375
284,038
303,710
66,994
232,686
306,797
745,153
74,831
62,063
情報処理
技術者
3/6/2012
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
レベル毎の情報系人材分布(推計値)
IPA:IT人材白書(2011)
レベル
推計人数
レベル7・6
1.1万人
レベル5・4
20.8万人
IT提供側 レベル3
28.1万人
人材
レベル2・1
26.4万人
76.6万人
合計
8.4万人
ハイレベル
11.7万人
IT利用側 ミドルレベル
5.1万人
人材
エントリレベル
25.2万人
合計
約26万人
組み込み技術者総数
情報系人材総数 約130万人
(高度人材 30万人+α)
31
3/6/2012
32
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
現状の問題点と悪循環
将来に対
する不安
利益率が低い
ITベンダー
人材育成に
投資できない
情報系学科
の魅力低下
就職先として
の魅力低下
価値に支
払わない
人月ベー
スのビジネ
スモデル
価値の低い
情報システム
品質向上努力
が報われない
IT要員を
育成しない
ISユーザ
ITへの
理解不足
IT能力
低下
少子化
教育成果
の質低下
技術力は重
要でない
勉学努力が
評価されない
勉学意
欲低下
技術者・学生
大学
研究主体の
人事評価
実践教育
の不足
3/6/2012
33
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
学会誌教育コーナー「ぺた語義」
掲載号
タイトル(著者)
PDFサイズ
情報教育をめぐって:「苅宿実践」と「近藤実践」の意味すること(児玉公信)
情報倫理ビデオの目指したもの(中村 純)
2012年3月号
2.5MB
eラーニングと教育の相互関係(高岡詠子)
(2/15発行)
アルゴリズム体験ゲーム「アルゴロジック」(大山 裕)
特別コラム:お大師様を訪ねて(2)菊と刀(湖東俊彦)
対話で教えるコンピュータアーキテクチャ(都倉信樹)
シラバスを比較(疋田輝雄)
2012年2月号
2.8MB
考える講義を目指して(都倉信樹)
(1/15発行)
JABEEを通じた大学教育の質的保証(後編):ソウル協定と情報分野の分野別要件(筧捷彦)
特別コラム:お大師様を訪ねて(1)本来無一物(湖東俊彦)
主体的な学びとは(駒谷昇一)
2012年1月号
高幼児教育におけるメディア活用の現状とフューチャースクールにおける小学校現場でのICT利活用(堀田博史) 2MB
(12/15発行)
生徒・児童によるプログラミング—ビスケットの挑戦—(原田康徳)
プログラミングは楽しいですか?(角田博保)
JABEEを通じた大学教育の質的保証(前編):大学教育改革とアクレディテーション(牛島和夫)
2011年12月号
3.2MB
(11/15発行) 創造的で効果的な技術士CPD(継続研鑚)に向けて(黒澤兵夫)
日本技術士会が提供する初期専門能力開発:修習技術者支援実行委員会の活動をとおして(小林 進)
教育のコンテスト“ISECON” を知っていますか?(神沼靖子)
2011年11月号
解説:産業技術系専門職大学院の認証評価:大学評価制度はどうあるべきか?(掛下哲郎・筧 捷彦・阿草清滋) 1.7MB
(10/15発行)
解説:障害者職業訓練校の情報教育 − 情報処理系OA システムコースの取り組み −(間辺広樹)
コラム:教育方法の研究会?(筧捷彦)
2011年10月号
1.5MB
解説:東京大学における一般情報教育(玉井哲雄)
(9/15発行)
解説:北海道大学における全学教育としての情報教育(布施泉・岡部成玄)
コラム:ジグソーパズルのピースを組み合わせると(掛下哲郎)
2011年9月号
1.4MB
解説:高度情報処理技術者の基礎力育成を目指した学部教育(伊藤克亘・荒川 傑・善甫康成・藤田 悟)
(8/15発行)
解説:京大における Lisp を使ったプログラミング教育(湯淺太一・奥乃 博・尾形哲也)
コラム:専門教育に向けたプログラミング入門教育への期待(兼宗 進)
2011年8月号
2MB
解説:シラバスに基づく理工系情報学科のカリキュラム調査(疋田輝雄・石畑 清)
(7/15発行)
解説:大学におけるスマートフォンの活用事例(伊藤一成)
コラム:お手伝いいただけますよね?(久野 靖)
2011年7月号
1.2MB
解説:文系主体の地方私立大学での情報科教職課程と情報科教育法(和田 勉)
(6/15発行)
解説:高等学校教科「情報」教員養成の実際(西端律子)
コラム:あなたのアイディアを授業にしませんか?(辰己丈夫)
2011年6月号
1.1MB
解説:工学系学科でのプログラミング入門教育─ドリトルを利用して─(兼宗 進)
(5/15発行)
解説:高校教科「情報」のこれまでとこれから(後)(久野 靖)
コラム:闇に住む民は光を見たい(高岡詠子)
2011年4・5月合併
1.8MB
解説:ご存知でしたか?(筧 捷彦)
号(4/15発行)
解説:高校教科「情報」のこれまでとこれから(前)(久野 靖)
3/6/2012
34
情報処理学会全国大会:教育シンポジウム
社会の将来像
• 未来の社会は知識社会
▫ 機械化・工業化 ・省力化の進展
⇒ 製造業の地位低下
⇒ 知識産業の地位向上:機械化が困難
▫ 多数の情報技術者が必要
▫ 知識労働者に性別は関係ない
⇒ 女性の社会進出
技術革新は
社会の仕組
みを変革する
• 知識社会の特質
▫ 知識は資金より移動が容易
⇒ グローバル化の進展
▫ 知識は教育によって獲得可能、相続不能
⇒ 上方への移動が自由
▫ 勝者と敗者が並存する高度に競争的な社会
2002年出版

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